番外編コラム~PEE/チェリータイムス~

心の中にあるコンプレックスやジレンマは裸の妖精がティッシュと共に丸めて捨ててくれる。 (PEE)

アルプスときて、TONGちゃんときて、他にどなたが書くのか分からないのですが……だいぶ薄くなってきてるぞ!?
大丈夫でしょうか。 読んでくださってる方は今度こそ「あんた誰!?」状態ですね。

自己紹介させていただきます。
PEE(ぺー)といって、TONGちゃんと発行していたフリーペーパー”チェリータイムス”の営業担当でした。
記念すべき創刊号(2002年9月)から何年にも渡りオナマシが登場。
チェリータイムスにとってオナマシは切っても切り離せないバンドなのです。

イノマーとの出会い。
高校生の時、本屋でたまたま手に取った雑誌”インディーズマガジン”がきっかけでした。
その中にあった「全ての道はチンポから(仮性包茎)」という「オナニー」や「チンポ」を連呼しまくるイノマーのコラム。
こんなにポップに文章中に下ネタを扱う人を見たことがなくて衝撃を受ける。
ほどなくして上京。コラム内でイノマーが求人した時期があり「アルバイト求む。株式会社チンポ」みたいな感じだったと思う。
真面目に履歴書を書き下北沢の事務所へ面接へ行った。そこで面接してくれたのがフジジュンさん。
結果は不採用。ガッチガチに緊張してたけど、今思えば「チンポ」って。受かっても親泣くぞ。
それから、まだ全然混んでない渋谷ラママのティッシュタイムへ行くようになった。
そして念願のオナマシと話すことができた。嬉しくてたまらなかった。

そんなある日、TONGちゃんがCDジャケットを担当することになった。

悔しかった。

おっぱいだ。おっぱいパワーだ。

きっとイノマーはおっぱいが揉みたかったんだ。
自分より乳がデカいから選ばれたんだ……。と、ひがんだりしていた。
あり金を握りしめてバーボンハウス(22日当日フード出店しているお店です)へ通い酒をかっくらっていた。
会社も辞めて、スナックおじゃま虫(高円寺)で花子ちゃんという名前で働き始めた。
毎晩JINROという名の毒酒を限界まで流し込み、喋りのおぼつかないジジイと宇宙とマ○コの関係について熱く語ったりしていた。
1日100回くらい「乳首」とか「チンポ」って言ってた。……今振り返るとなんて無駄な時間!! 恐ろしい!!
そんな、若さだけで何者でもない、貧乳・アイプチ・くさい・モテない……言い出したらきりがないコンプレックスだらけの自分と
オナマシの歌詞がリンクして、女の私とて心にグサグサと突き刺ささり、気づけば大声で「オナニー!!!」と拳を上げていたのである。
裸のおっさんが「くらえ!豚どもー!!!」と汗ダラダラでティッシュを投げつける様は、バカを超えて最高。最高を超えて尊敬。
オナマシを観ていると、ほとんどの悩み事はどうでもよくなるのだ。

それから数年。結婚し出産して、下ネタを言わなくなったしライブハウスからも遠のいていた。
しかし、イノマーの癌を知って数年ぶりの渋谷ラママ『=手術直前SPお医者さんには内緒でね=「緊急真昼無料!ティッシュタイム~“イノマー現形態”ラスト・ライブ」』へ。
久しぶりに見るオナマシは何も変わってなかった。
イノマーもオノチンもガンガンも。そして自分も。子供もできたし精神的に大人になれたかな?と思ってたのに、
「恋のABC」や「I LOVE オナニー」が響いて仕方ない。何一つ成長していない自分と、
癌になっても変わらず「オナニーオナニー」言ってたオナマシに笑えた。

今6歳になる息子。
「チンチン!!」
と元気よくチンポ出す息子に
「はい、しまってねー。」
しれっとズボンを上げる私。
昔はネットもSNSも無かったから、親の若かりし頃なんて、都合のいい曲がった情報しか降りてきてないかもしれない。
しかし現代はネットの普及で親の過去もバレてしまうのだ。
「はい、しまってねー。」なんて言ってるけど、
「オカン、オナニー言うて叫んでたって書いてるやん!! 何しとん!!」
と顔にスマホを押し付けられる日も遠くない。
そうだ、息子よ。確かに母は「オナニー!!!」と拳を上げて叫んでいた。
母は裸の妖精に出会ったんだ。裸でティッシュを投げるおっさんの妖精にだ。
きっと理解されないだろう。そこから思春期への扉が開いてしまうかもしれない。

だが息子よ。

生きづらくなったらオナマシを聴くんだ。
好きな子が誰かと付き合う事になったらオナマシ聴くんだ。
変なオナニーして後悔したら聴くんだ!

心の中にあるコンプレックスやジレンマは裸の妖精がティッシュと共に丸めて捨ててくれる。
思春期を駆け抜けるのに味方になってくれるはず。性春の味方なのだ。
日常で上手くいかなくても大丈夫。
どの音楽が君を救ってくれなくても、オナマシが最後にふわふわのティッシュでどんな君も受け止めてくれるはず!と。

ただの卑猥なバンドじゃない、いくら下ネタを言っても嫌われない愛すべきおっさんの集まり。
そんな愛すべきおっさん達が奇跡を起こす。
10月22日「ティッシュタイムフェスティバル」。
オナマシが起こす奇跡を体感する為に、ふわふわのティッシュにまみれる為に、大好きなイノマーに会う為に!!

いきます!!

オナニー!!!

最後まで読んでいただき有難うございました。